ウクライナ、復興へ「新マーシャルプラン」必要に=欧州委員
[ブリュッセル 6日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会のハーン委員(予算担当)は6日、第二次世界大戦後の欧州復興を支援した米国の「マーシャルプラン」に言及し、ウクライナはロシアとの戦争後に同様の復興計画が必要になるとの見解を示した。
マーシャルプランの下、4年間にわたり米国は現在の価値に換算して約2000億ドル相当となる経済・技術援助を欧州に提供した。
ハーン氏は「ウクライナに必要となるのはマーシャルプランの最新版だろう」と述べた。
ロシア軍による大規模な破壊からの早期復興を支援し、ウクライナのEU加盟手続き加速につながると指摘した。
ウクライナはEU加盟を正式に申請している。しかし手続きは通常でも長い時間がかかる上、戦争でほぼ不可能となっている。
ハーン氏は必要になる資金の概算には言及しなかったが、欧州だけでは負担できず、おそらくロシアを含む20カ国・地域(G20)の協力が必要だとの認識を示した。
関連記事
カナダ通信安全保障局(CSE)は30日に公表した脅威評価で、中国のハッキング活動がカナダにとって最も活発なサイバー脅威と指摘した。
アルゼンチンのミレイ大統領の支持率は、年金改革を巡る緊張の高まりで9月に49.6%に低下したが、10月には52.5%に回復した。直近の世論調査で明らかになった。
カナダのトルドー首相は24日、コロナ禍による労働力不足への対応が行き過ぎだったとし、移民の受け入れ数を抑制する方針を明らかにした。住宅や社会サービスの逼迫を緩和する狙いがある。
メキシコが米国・カナダとの貿易見直しを控え、北米への中国からの輸入を制限するために米国やカナダと足並みを揃える用意があるようだ。
アメリカの14の州・地域の司法長官は8日、若者のメンタルヘルスに悪影響を与えているとして動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を一斉に提訴した。容姿加工フィルターや自動再生と無限スクロールなどの機能が若年層の依存症を引き起こし、精神衛生に影響を与えると非難した。