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【佛家物語】お釈迦様とその家族(4)シッダールタの帰還

王子は修行を始め、さまざまな教えを学び、瞑想、苦行などを経て、6年経った36歳のとき、菩提樹の下で悟りを開き、釈迦牟尼と呼ばれるようになりました。それから5年が経ち、釈迦牟尼は浄飯王の招きで、多くの弟子を連れて、10年以上留守にしていた故郷に戻りました。

浄飯王は親族を率いて迎えに行きました。人々は焼香や献花をして、釈迦牟尼を出迎えました。しかし、釈迦牟尼は自らの戒律に従い、外に出て、戸口で食べ物を乞う托鉢の生活を続けていました。

そんな王子の姿を見た浄飯王は「シッダールタ!」と声を上げ、「昔は金の馬車で出かけていたのに、今は街で物乞いをしている。これは釈迦族の評判を落とすものではないか?」と問いただしました。

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