国際原子力機関(IAEA)は3月6日、ロシアが制圧したウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所について、ロシア軍が施設のスタッフを指揮下に置き、外部との通信を制限していると明らかにした。2008年6月、同原発で撮影。提供写真(2022年 ロイター)

ウクライナ原発、ロシア軍が管理強化 通信制限=IAEA

[ウィーン 6日 ロイター] – 国際原子力機関IAEA)は6日、ロシアが制圧したウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所について、ロシア軍が施設のスタッフを指揮下に置き、外部との通信を制限していると明らかにした。

IAEAは、ウクライナの原子力規制当局からの情報を引用し、欧州最大の原発であるザポロジエ原子力発電所の動向を「非常に懸念している」と述べた。

IAEAは声明で「ウクライナからの報告によると、ザポロジエ原発にある6基の原子炉の技術的な稼働に関する措置も含め、同原発の全ての管理に関する行動は、ロシア指令軍の事前承認が必要になる」と説明した。

さらに、ロシア軍が一部のモバイルネットワークとインターネットへのアクセスを遮断したため、通常の通信手段を使い信頼できる情報を得ることが不可能になったと指摘した。

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