エル・ミラドール
エル・ミラドールはグアテマラのペテン県北端の国境付近のジャングルの中に位置し、先古典期後期に繁栄し、ティカル遺跡よりも古代に存在した都市です。また、この一帯に紀元前1000年から紀元後300年の間に建てられた大小合わせて、少なくとも30の宗教都市遺址が存在することから、「マヤ文明の揺りかご」とも呼ばれています。
考古学者リチャード・ハンセン氏によると、マヤ文明創設の一連の流れを記録した壁画が発見され、この新発見が今日の認識を書き換え、マヤ文明に関する認識は更に1世紀前に遡ることになるといいます。
エル・ミラドールは1926年に発見され、1978年にようやく地図に記され、本格的な発掘作業が開始されました。強盗から守るため、ワールド・モニュメント財団とグアテマラ政府、そして、米政府が協力してここに国立公園を設置しました。
エル・ミラドールは先古典期の時代に建てられた都市で紀元前3世紀から紀元後1世紀に最盛期を迎えました。その後、徐々に衰退していき、9世紀頃に滅ぼされました。
「エル・ティグレ」と「ラ・ダンタ」
エル・ミラドールには「エル・ティグレ」と「ラ・ダンタ」と呼ばれる巨大な建築複合体があり、中でも「ラ・ダンタ」の中の高さ70メートルあるピラミッドはマヤ遺跡の中で最も高い建築物です。
(つづく)
――正見ネットより転載
(作者・意文/翻訳編集・天野秀)
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