2022年2月17日、ミンスク近郊で行われたロシアとベラルーシの軍隊の合同演習で戦車が移動する様子(MAXIM GUCHEK/BELTA/AFP via Getty Images)

ウクライナ侵攻に「理解」示す中国共産党

中国共産党は、ウクライナを攻撃したロシアに対して表面的には曖昧な態度を示している。欧米の制裁による影響は避けたいが、ロシア関係を重視するといった中立的な立場を模索している。

中国工商銀行と中国銀行はロシア産商品現物を購入するためのドル建て信用状の発行を停止した。世界最大の原油購入国である中国の原油輸入業者は、状況の急変で一時的に取引を停止した。

そのいっぽうで、中国はロシア産の小麦の輸入を拡大すると発表した。欧米の制裁の効力を弱め、ロシアが望むキャッシュ・フロー(現金流量)を提供することになる。ロシアは世界最大の小麦生産国であり、ウクライナは世界第5位である。

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