早期の胃がんは、定期健診以外では発見されにくいものです。
しかし、胃がんの兆候を自身で早期に察知することは、その後の治療に貴重な時間を提供するかもしれません。
胃がんの一般的な症状は以下の通りです。これらの症状のいずれかが見られた場合は、医師の診察を受けることをお勧めします。
1、胸やけ
胃酸逆流は、胸やけの一般的な症状です。
胸やけの原因となる食物を食べないのに、こうした症状が頻発する場合は、胃がんの有無について医師に相談する時期が来ている可能性があります。
2、腹痛
腹痛の多くは、胃がんとは関係がない原因で起こります。
それは、食物繊維の不足や、少し古くて傷んだものを食べたなど、食事に問題がある場合も多いでしょう。あるいは、体が冷えて風邪を引いたとき、生理中の女性も腹痛を起こしやすくなります。
しかし、それが原因ではなく、腹痛がひどく繰り返し起こる場合は、医師の診察を受ける必要があります。
3、嘔吐する
食中毒による吐き気か、ウイルス性胃腸炎によるものかにかかわらず、胃の不快感が一時的に強くなることがあります。
しかし、頻繁に嘔吐する場合は、血液が混じっているかどうかにかかわらず、早急に医療機関で原因を特定する必要があります。
4、重度の下痢または便秘
下痢や便秘がひどい場合も、胃がんが関係している可能性があります。
もちろん他の原因も考えられますが、下痢や便秘が原因不明で、しかも症状が重い場合は、医師の診察を受ける必要があります。
5、食欲の減退
近頃、食事に興味がなくなっていることに気がついたら、原因を究明する時が来たのかもしれません。
この現象は通常、肺炎、胃腸炎、髄膜炎などのウイルス感染によって起こります。しかし、検査によってこれらの原因が除外された場合は、胃がんの検診を受ける必要があります。
6、重度の疲労
疲労は、原因を特定するのが難しい症状です。
重度の疲労には複数の原因がありますが、胃がんはその1つに挙げられます。
7、上腹部の膨満感
少量の食事でも上腹部に膨満感があれば、胃がんの可能性を考える必要があるかも知れません。
8、ストレス
持続的なストレスは免疫力を低下させ、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。
また、ストレスは胃がんを誘発する要因にもなります。
ストレスの多い環境にあって、上記のような症状が見られた場合は、早急に胃がん検診を受けましょう。
(文・Robert Jay Watson/翻訳編集・鳥飼聡)
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