「ゲップ」は「しゃっくり」ではなく、食後に食道括約筋が緩んで胃や食道に溜まったガスが口から吐き出されるものです。例えば、清涼飲料水を飲んだ後、ガムを噛んだ後、タバコを吸った後などは、ガスを大量に飲み込むため、ゲップが出やすくなるのです。
また、ストレスや不安を感じている人は、無意識のうちに上部食道括約筋を緩めていることが多く、これもゲップの原因になります。
ゲップは大きな問題ではありません。健康な人の場合、せいぜい食後にゲップをする程度で、常にゲップをするわけではありません。しかし、人によっては、食後に時々胃が「ゲップ」することがあり、その後1〜2時間、散発的にゲップが出ることもあります。ゲップは通常、体に害を与えるものではないので、解消するのは良いことです。
ゲップはしゃっくりほど頻繁ではありませんが、人前で時々ゲップをすると見苦しく、特に女性にとっては恥ずかしいものです。では、ゲップを止め、何度も出ないようにするためにできることはあるのでしょうか?
ゲップの止め方
ゲップは感情やストレスが関係していることが多いので、「リラックス」することが解決のポイントになります。
1.リラックスして休む
食後すぐのゲップは、深呼吸して水を一口飲むとよいでしょう。しばらく何も話さず、今やっていることをやめてください。食事をする場合は、ゆっくり食べましょう。
目を閉じて「遅いは速い、速いは遅い」「急いては事を仕損じる」と瞑想して、自分をリラックスさせましょう。
2.腹式呼吸
現代人の身体の筋肉は、内臓の平滑筋までもが緊張しすぎているのです。腹式呼吸をすることで、これらの筋肉をリラックスさせることができます。
腹式呼吸は、次のように行います。
鼻から息を吸うのが一番です。息を吐くのは、口でも鼻でも大丈夫です。
ゆっくり吸い始めると、鼻から気管を通って肺に空気が吸い込まれ、肺が膨らんで空気を蓄えます。
このとき横隔膜が下がり、腹部が圧迫されて突出し、肺の下の空間が大きくなります。
お腹をゆっくりと突き出し、全身をリラックスさせます。服装はゆったりとしたものがベストと覚えておきましょう。
ゆっくりと息を吐きながら、お腹を凹ませて吸気前の状態に戻します。
規則正しい腹式呼吸をすることで、徐々に体の緊張感や圧迫感がなくなり、ゲップが出にくくなります。
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