北京冬季オリンピック開会式で台湾代表チームの旗手を務めた黃郁婷選手(左)(写真:Adam Pretty/Getty Images)

台湾当局、中国ユニフォーム着用の選手処分へ 「国民感情傷つけた」

北京冬季オリンピックで台湾代表の黃郁婷選手が中国代表チームの公式ユニフォームを着用したことについて、台湾の蘇貞昌・行政院長(首相)は21日、教育部と体育署に調査および適切な処分を行うよう指示した。

オリンピック開会前、台湾のスピードスケート女子代表の黃郁婷選手がインスタグラムに、中国代表チームの公式ユニフォームを着用した練習風景の写真を投稿し、物議を醸した。黄選手の開会式旗手の解任を求める声が噴出した。

オリンピック開会中、中国共産党機関紙・人民日報傘下の「環球時報」は、競技終了直後のリンク上で黄選手と中国の金京珠選手が手をつないでいる写真を掲載し、「台湾は中国の欠かせない領土である」とプロパガンダを展開した。

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