(Photo by BEHROUZ MEHRI/AFP via Getty Images)

中国の不活化ワクチン、オミクロン株には効果低い=英ネイチャー

英学術誌「ネイチャー」は13日付の記事で、中国が開発した中共ウイルス(新型コロナウイルス)不活化ワクチンのオミクロン株に対する効果は低いと指摘した。共産党体制は中国ワクチン外交の一環として発展途上国を中心に供与している。この結果について保健専門家は、中国製ワクチンの再評価は避けられないとの見方を示した。

中国の科興控股生物化学(シノバック・バイオテック)製の新型コロナウイルスワクチンを2回接種した25人の血液を分析した結果、オミクロン株に対する中和抗体が全く検出されなかったという。記事は香港大学の研究チームが昨年12月に発表した論文を引用して伝えた。

不活化ワクチンが既存の「懸念される変異株」に指定されたベータ、デルタにおいて効果がみられたのとは対照的に「多数の実験では一貫してオミクロン株にはあまり効果がない」と記事は指摘した。

▶ 続きを読む
関連記事
妊娠中にCOVID-19に感染した母親の子どもは、3歳までに自閉症など神経発達障害と診断される割合が、感染しなかった母親の子どもよりリスクは上昇するが、全体としてのリスクは低いと研究者は強調している
新型コロナの新変異株NB.1.8.1がEU域内で今後拡大する見通し。現在米国では感染の3割以上を占め、中国で急拡大した株でもある。
中共疾病予防管理センターの発表によれば、新型コロナウイルス(中共ウイルス)の確定患者数は全国的に数週間連続で増加し、陽性率は22.8%に達した
中国共産党は新型コロナウイルスの流行がすでに沈静化したと主張しているが、各地では依然として死亡者数の高止まりが続いており、社会的関心が高まっている。亡くなっているのは高齢者に限らず、若年層や医療従事者にも広がっている。
中国各地でコロナ感染が再拡大し、住民や医師からは実態が公式発表を大きく上回る深刻な状況との報告が相次いでいる。