食品ロスを避ける意味で、米国では一般的になっている外食店でのドギーバッグ(持ち帰り容器)の活用は、結構なことですね。
食べ物を無駄にせず、おいしく再加熱できます
日本の飲食店では衛生上の管理責任が問われる懸念から、通常どの店でも「持ち込み」はできないし、店によっては「持ち帰り」も制限される場合があります。
「飼い犬の餌にする」というのは少々乱暴な言い方ですが、食べ物を無駄にしないという趣旨は、日本でも十分共感されるのではないでしょうか。
さて今日の昼食に、ちょっと大きいビーフステーキを注文してしまい、食べ切れなかった肉をドギーバッグで持ち帰ったとします。
夕食時に食べようとして、電子レンジやオーブンで温めてみたのですが、どうもパサパサして昼間のおいしさが再現できません。どうしたら良いでしょうか?
ステーキを温める「4つのコツ」
実は、ステーキは他の食べ物と同じように、いろいろな道具で再加熱できます。
以下の4つのコツをつかめば、残ったステーキを焼きたてのように美味しくいただけますよ。
1、電子レンジで加熱
電子レンジを日頃よく使う人ならご承知かもしれませんが、そのまま何もせずにレンジで加熱した肉は、水分が飛び、乾いて硬くなりがちです。
これは簡単なステップを欠いているからです。
まず、ドギーバッグで持ち帰ったステーキを、電子レンジ使用可能な少し深さのある皿に移します。次に必ず、ステーキにお好みのソースをかけましょう。
このソースによって肉が乾くのを防げるだけでなく、味が染みて一層おいしくなります。
ステーキ皿を耐熱ラップまたは蓋で覆い、電子レンジで30秒間加熱します。それからステーキをひっくり返して、再び30秒温めます。
十分に温められない場合は、適温になるまで、30秒ずつひっくり返して加熱を続けます。
2、オーブンで加熱
時間に余裕があるなら、ステーキを温めるにはオーブンが最適なツールでしょう。
まず空のオーブンを120度に予熱してください。
その間、グリルプレートの上に金網グリルを置き、グリルにステーキを乗せます。
続いて、グリルプレートをオーブンに入れ、20分ほど温めます。実際の加熱時間はステーキの厚さによって調節してください。
3、フライパンで加熱
フライパンで温める場合は、油を引かず、牛肉のスープを少し入れます。
牛肉のスープが沸騰したら、ステーキをフライパンに敷いて、肉の両面を温めます。このようにスープを加えて温めたステーキは、口当たりがとても柔らかくジューシーになります。
ひと手間かければ「焼きたてステーキ」になります
上記の3つの方法で残ったステーキを温めると、硬くはなりませんが、焼きたてのステーキのような香ばしさは得られません。
そこで、もうひと手間かけて「焼きたて」を再現しましょう。
まず、前述のオーブンの焼き方で、ステーキを10分ほど温めます。
その後、フライパンに少量の植物油を入れ、オーブンで半ばまで加熱した肉を表面が焦げる程度に2分ほど焼きます。
予め用意した皿にステーキを盛り付ければ、お店と同じような味と食感を楽しむことができます。
ビーフステーキはどのくらい保存できますか?
調理済みのステーキは、冷蔵庫で3日から4日保存できます。
倹約の美徳で、前日や前前日に残したステーキは、温めて食べましょう。
ただし、変なにおいがしたり、ステーキの状態が気になるようでしたら、すでに傷んでいる可能性があるので、必ず全部を捨ててください。
野菜と違って肉は、傷んだ部分をカットしても食べることはできません。
(翻訳編集・鳥飼聡)
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