洗濯衣類の部屋干し方法ー速乾・無臭の七つのコツとは

雨季、または連日の雨天には衣類を外で干すことができません。特に寒冷かつ湿潤な季節は部屋干しが必要ですが、速乾無臭で仕上げるには、いくつかのコツがあります。

1.洗濯が終わったら素早く洗濯機から取り出すこと
まずは洗濯が終わったら素早く洗濯機から洗濯物を取り出して乾かすことです。バクテリアの繁殖を防ぎ、無臭で仕上げることができます。

2. なるべく広いスペースを利用して部屋干しすること
部屋干しするときになるべく広いスペースを利用することで、部屋の空気の循環を促して、洗濯物を速く乾かすことが可能です。

日本の家事アドバイザーの河野真希さんは自身の情報サイト「部屋干しのニオイを防ぐ洗濯のコツ-干し方編」の中で“もし部屋が狭い場合、浴室を利用すれば、換気扇もあるから湿気を取りやすい”と書いています。
また、空気が通る廊下も干す場所としての一つの選択肢です。

3. 長い服、短い服を交互に掛ける
洗濯物を干すときは、長いものと短いもの、厚いものと薄いものを交互に掛けると、洗濯物の間に隙間(スペース)ができ、空気の循環がよくなり、湿気を取り除くのに効果的です。
 

洗濯物の間に隙間を作ることが部屋干しのコツの一つです(Shutterstock)

4. 洗濯した衣類と空気の接触面を大きく取ることが大切
ジーンズは、裏返して干すとポケットなどを乾かしやすいです。洗濯バサミを使用して、ズボンの裾とウエストを広げると、より乾燥しやすくなります。他の乾きにくい厚手の服も、できるだけ立体的に吊るすようにしてください。例えば、広いハンガーを使って、服の前と後ろがくっつかないようにしてください。

バスタオルなど大きなものを干すときは、複数のハンガーを並べ、空気に触れる面積を大きくします。
帽子が付いているパーカー類やツナギは、なるべく立体的になるように、複数の洗濯バサミで留めて干すと乾かしやすいです。なるべく重ならないように工夫します。
 

帽子が付いているパーカー類はなるべくいくつかの洗濯バサミで留めて干すと乾かしやすい。(Lily Wang/大紀元)

5. 扇風機を使用する
急いでいる場合、扇風機を回して空気の循環を促すと乾かしやすいです。
条件があれば、ドアや窓を開けて新鮮な空気と入れ替えると洗濯物を乾かしやすいです。エアコンなど部屋の中の装置を活用する方法もあります。

6. 小さなものはドライヤーを使用する
厚みのある小さなものはドライヤーを使用します。洗濯物をビニール袋に入れて、ビニール袋の中にドライヤーの乾燥した空気を吹き込んで乾かします。
 

小さな洗濯物をビニール袋に入れて、ビニール袋の中にドライヤーの乾燥した空気を吹き込んで乾かす。(Lily Wang/大紀元)

7. 窓側に干さない
多くの人は窓側に洗濯物を干すと乾かしやすいと思っているかもしれませんが、河野真希さんは逆の効果があると指摘します。窓のカーテンに細菌が潜んでいる可能性があります。洗濯物が汚れやすいし、異臭が発生する可能性があります。だから、なるべく壁や窓を避けるべきです。

洗濯物を異臭から守る五つの方法
 

1. 汚れたものを洗濯機の中に長時間入れない
洗濯する衣類などを洗濯機の中に長時間入れて置きっ放しにしてしまうと中に細菌が繁殖しやすくなります。もし、すぐ洗濯できない場合は、風通しのよい洗濯カゴに入れておくと良いです。

2. 洗濯機の最大容量を超えない
河野真希さんによると、洗濯機の規定容量を超えるほどの衣類を中に入れて洗濯すると汚れが落ちにくいです。また、洗剤は多めに入れるほど汚れが落ちやすくなるわけではありません。逆に、溶けきれなかった洗剤が衣類や洗濯機に付着し、細菌が繁殖するからです。

3. 洗濯時に除菌することも大切
河野真希さんは、洗濯時に除菌することも大切だといいます。衣類に異臭をもたらしているのはモラクセラ菌が原因です。モラクセラ菌は皮脂や水分を栄養源として繁殖します。衣類に汚れが付いていて半乾きの状態ではモラクセラ菌が繁殖しやすくなります。酵素系漂白剤を使うとモラクセラ菌が取り除かれます。

4. 浴槽に残っているお湯は使わない
節水のために浴槽に残ったお湯を洗濯機に流し込んで洗濯する人もいますが、独特の臭いがするバクテリアは25℃前後で繁殖しやすいので、特に注意が必要です。雨が降ったときは特に使用しないようにしてください。

5. 洗濯機を清潔に保つ
洗濯機を湿気の多い場所に置かないようにし、使用後はドラムの内壁が乾いたら蓋を閉め、バクテリアの発生を防ぎます。河野真希さんは洗濯槽を定期的に掃除することをお勧めしています。
 

洗濯機のドラムは1〜2ヶ月に1回、遅くとも1年以内に清掃するのが最善です。(Shutterstock)

(翻訳・星野一)