ポジショニングナビゲーションの概略図。(ShutterStock)

GPSがなくても測位が可能、量子技術がナビゲーションの新時代を切り開く

米国サンディア国立研究所は、チタン製のケース、アボカド大の真空装置を開発した。プロジェクトチームによると、この装置を車輌や航空機に搭載すれば、将来的にはGPSシステムに頼らずに現在地を測定したり、ナビゲーションが可能になり、安全性が高まるという。

プロジェクト参加者の1人であるサンディア国立研究所のピーター・シュウィント氏は、この装置には高度な量子センサーが使われており、GPS衛星がなくても測位とナビゲーションを可能にする次世代技術が発揮されていると述べた。過去1年間、研究チームは装置の試験運転を行ってきた。

現在、世界中の多くの設備はGPS衛星に頼って測位とナビゲーションを行っている。しかし、GPS信号が妨害されたり、ハイジャックされたりすることがあり、軍事用途には安全ではないとシュウィント氏は言う。この新しいナビゲーション装置があれば、クルマが自分の所在地を安全に特定できるようにする。

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