ベラルーシ大統領、天然ガス供給停止も 移民流入問題でEUけん制
[モスクワ 11日 ロイター] – ベラルーシが移民を意図的に送り込んでいるとして欧州連合(EU)が新たな制裁を検討していることに対し、ベラルーシのルカシェンコ大統領は11日、EUへの天然ガス輸送を停止する可能性を示した。
EUは10日、ベラルーシが中東などからの難民をポーランドに送り込んでいると非難し、来週にもベラルーシに対する制裁措置を拡大する方針を示した。
ベラルーシの国営通信社によると、ルカシェンコ大統領は「われわれが欧州を暖めている」と主張し、「われわれが天然ガスの供給を停止したらどうなるだろうか。ポーランドの首脳やリトアニア国民などはまずそのことを考えるべきだ」と述べ、ロシアからベラルーシを経由してEUに送られる天然ガスを停止する可能性を示唆し、EU側をけん制した。
欧州の天然ガス価格は最近、過去最高値を記録しており、ベラルーシが天然ガスの供給を停止すれば影響は大きい。
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