もし、あなたがレストランで働いているときに、無銭飲食をしそうな人が来店したらどう対応しますか? 追い出しますか?無視しますか?それとも、かわりにお金を払ってあげますか?その女性 ウェイトレスは最後の選択肢を選びました。
マリアさんによると、その日は普通の仕事日でしたが、一人の老人ホームレスがレストランに入ってきました。その老人は杖をついて歩き、体からは悪臭が漂っていました。
ホームレスはテーブルに座きましたが、マリア以外の店員は彼に注文を聞こうとしませんでした。
彼女は「私はマリアです。ご注文は何でしょうか? できる限りお手伝いします」と老人に言いました。
この時、他の店員たちはマリアの行動に戸惑い、そのホームレスを追い払った方がいいのではないかと言いましたが、マリアは自分の考えを貫きサービスを続けました。
その後、マリアの上司も「あのお客様が払えなかったら、君が払うんだぞ」と注意されましたが、マリアは依然と態度を改めませんでした。
幸いなことに、マリアはこの老人のためにお金を払う必要はありませんでした。
食事が終わると、その老人はお金を払っただけでなく、100ドルのチップを置いていきました。 マリアはとても驚きましたが、それ以上に感動したのは、空のお皿の下に、ホームレスの男性がメモを残していたことです。
メモには、「親愛なるマリア、あなたの周りの人への対応をみて、とても自尊心の高い方だと思いました、私はあなたのことをとても尊敬します。あなたはすでに幸せの秘密を見つけています。あなたの優しさは、あなたとあなたの周りのすべての人々を導くでしょう」と書いてありました。
最後に、メモの下に書かれたサインを見て、マリアはとても温かい気持ちになったそうです。 彼こそがこのレストランのオーナーだったのです。
どうやら、レストランのオーナーが「ミステリー・ゲスト」となって、スタッフの対応を観察しに来ていたようです。マリアは見事に高得点で合格しました。
そしてその100ドルは、彼女が次に得るであろうものに比べれば、小さなボーナスでした。 その後、上司は彼女をマネージャーに昇進させました。
この物語は、すべての人に優しさと敬意をもって接するべきだということを思い出させてくれました。あなたの善行は報われ、あなたの人生は善行の輪をたどるでしょう。
一般常識 アメリカのサービス業におけるチップの習慣
アメリカではチップの習慣があることは多くの人が知っています。しかし、どのような場合にチップが必要なのでしょうか?チップはどのくらい払うべきでしょうか?以前の大紀元の報道で、いくつかの業界におけるチップの習慣についての調査結果があります。
まず、レストランです。チップは一般的には税抜き価格の15~20%です。食事をテイクアウトする場合は、チップを払わないことも可能です。店内で食事をし、サービスに満足した場合は、会計の20%をチップとして渡します。エチケットコンサルタントによると、サービスに満足していない場合でも10%のチップも支払わなければなりませんが、マネージャーに苦情を言うことも可能です。
運搬スタッフや、ルームクリーニングスタッフには チップを払わないこともできますし、金額も自由に決められます。 運搬スタッフはチップを要求しませんが、ルームクリーナーやガーデナーはチップを要求することがあります。しかし、その金額は彼らの提供するサービスにどれだけ満足したかによって自分で決めることが出来ます。
洗車スタッフの場合は、チップが必要です。通常、1台あたり2ドルか3ドルです。しかし、車が大きかったり、汚れがひどい場合は、通常10米ドル以下の追加料金を支払うことがあります。
ペットシッターや動物飼育員の場合、チップが発生しない場合もあります。しかし、ペットシッターなどには一年に一度ギフトカードをプレゼントして感謝を伝えます。トリマーなどには、チップを渡し感謝を伝えます。アーバインペット用品店のマネージャーであるパトリック・アセイさんは、動物飼育員は1日に2〜3時間も子犬たちと過ごし、時には仕事をこなすのに大変な思いをすることもあり、彼らにはチップを渡すべきだと語っています
タクシーなどはチップが必要です。通常は運賃の15~20%(1ドル以上)、さらに運転手が荷物を持ってくれた場合には追加の感謝料金が必要です。通常荷物1つにあたり2ドルで、増える毎に1ドルを追加していきます。ほとんどの場合はレシートにチップの平均額が記載されています。
マッサージやセラピスト、パーソナルトレーナーにはチップを支払わないことも有ります。しかし、マッサージスパやホテルでのマッサージの場合、サービスに満足した場合、料金の15~20%がチップの目安となります。医療現場でのマッサージの場合、チップも任意です。 パーソナルトレーナーの場合は、1年分の謝礼やギフトカードを用意することもあります。
美容室やネイルサロンでは、チップを支払う必要があります。料金の15~20%のチップを数回に分けて、アシスタントやシャンプー係などに渡すのが一般的です。チップは、サービスの質や快適さに応じて決定されます。
(翻訳・清水慧美)
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