2019年5月14日、南シナ海のスカボロー浅瀬付近で行われた米国とフィリピンの沿岸警備隊による合同捜索・救助演習のエリアに沿って航行する中国の沿岸警備隊の船(TED ALJIBE/AFP via Getty Images)

「第一列島線の各国は団結を」日台比が共同戦略計画を策定すべき 比元将軍が提言

元フィリピン海軍副提督ロンメル・ジュデアン(RAdm. Rommel Jude Ong)氏は、米政府系ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューで、南シナ海や台湾海峡で中国共産党(以下、中共)の脅威がエスカレートしている中、フィリピン、台湾、日本は緊密な防衛関係にあると述べ、3国が協力して対中防衛政策を展開するよう呼びかけた。

第一列島線に位置するこの3カ国はいずれも、中共の脅威に直面している。同氏によると、3国の管轄する水域には重複する部分が多く、一国だけで海上防衛を担うことはできない。米国でも全部カバーできない。そのため、第一列島線の国々は、共同戦略計画を検討する必要があるという。

沖縄から南のフィリピンまでの第一列島線は、中共からの軍事的脅威に対する最も重要な防衛線であるだけでなく、中国の貿易の流れをコントロールするのに十分な海上輸送ルートでもあるとジュデアン氏は指摘。日本、台湾、フィリピンは、中共の軍事的脅威と現状変更の試みを効果的に抑止し、国際秩序を維持するために、継続的に拡大・改善可能な共同海洋軍事協力メカニズムを構築すべきだという。

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