高蛋白質な上に脂肪分が少ない事で知られる鶏肉は、筋肉をつけたい時、また一方でダイエットの時にもよく食べられる万能食材。実は、古代の中国では、鶏肉を栄養分の高い食材として、産後の妊婦や病弱な人に良く食べさせていました。鶏肉は豚肉や牛肉より価格も控えめですし、消化もされやすい肉類として幅広く好まれています。
現代の研究では、鶏肉にはカルシウムやビタミンB、A、Dなど豊富な栄養分が含まれていることがわかっています。真夏の暑い日、皆、どうしても冷たい飲み物を好みますし、暑いので食欲もわきません。そのため非常に疲れやすく、様々な病気にかかりやすい時期でもあります。ですから栄養分が高く、しつこい脂分が少ない鶏肉料理はお勧めなのです。
鶏の胸肉は皮を除けばほとんど脂肪分がなく、かつ豊富なビタミンを有しているため、疲労感を素早く取り除くことができます。鶏もも肉はカルシウムが豊富なので、貧血の方にも最適です。また、手羽先の部分はコラーゲンを含んでいるため、美容にも関節にも有益です。
鶏肉の肉質は柔らかいため、様々な料理に適します。今回は台湾風手羽先のピリ辛煮をご紹介したいと思います。
台湾風手羽先のピリ辛煮
材料
鶏手羽先 12個
長ねぎ 1/2本
生姜 4片
八角 2片
醬油 50g
中ザラ糖 75g
辣椒面(粗挽きトウガラシ粉) 5g
水 1000g
作り方
1、手羽先は水で軽く洗い、汚れを落としておきます。長ねぎは斜め切りに。
2、手羽先が浸るくらいの水を沸かし、手羽先を入れます。
3、再び沸騰してから2分下茹でし、冷水にとる。
4、大き目の鍋またはフライパンに手羽先と水、長ねぎ、全ての材料と調味料を入れ、蓋をして強火にかけます。
5、沸騰したら弱火にして、さらに30分煮込みます。
6、蓋をとり、再び強火にして、汁けがなくなるまで煮詰めれば完成です。
調理のポイント
トウガラシ粉の量は、お好みで調節して下さい。
調味料の提供元
オーガニック クランデール
今日のシェフさんは…
料理人:柴 傑(さい けつ)
1967年、中国大連出身。1983年より中国の専門学校で料理を学び始め、以来、中国料理の道ひとすじに進む。86年より日中合弁ホテルで働く。96年、国際倶楽部レストラン料理長。98年、31歳にして中国国家が認定する「特1級調理師」資格を取得。2000年8月に来日、名古屋のシーフードレストランで働く。2008年4月、東京浅草橋「味の宛」料理長。2015年4月、千代田区平河町「ジョニーヌードル」総料理長、現在に至る。2012年および2013年には、米ニューヨークのタイムズスクエアで開催された「世界中国料理技能コンクール」に出場。同コンクールでは、2回とも中国東北料理部門で銅賞を獲得した。
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