先日、シンガポールのウミン島で、珍しいミドリヒロハシ(Green Broadbill)を発見し、多くの野鳥愛好家や写真愛好家が感激しました。 この種は、かつてこの地域で70年前に絶滅したと考えられていたからです。
「ストレーツ・タイムズ(The Straits Times)」紙によると、シンガポール国立公園局のリム・リアン・ジム氏(Lim Liang Jim)が、1941年に「絶滅」宣言されたミドリシジミを、6月27日に北西部のウミン島で発見したとのことです。
地元の鳥類観察者であるエイドリアン・サイラス・テイ氏(Adrian Silas Tay)は、この鮮やかな緑色の鳥を最初に発見して写真に収めました。このニュースを自身のFacebookに投稿して、珍しい緑色のブロードビルが町に戻ってきたことを地元の野鳥愛好家に知らせました。
また、リー・チン・ポン氏(Lee Chin Pong)は幸運にもこの鳥の「姿と鳴き声の美しさ」をビデオに収め、Facebookのシンガポール野鳥愛好家(Singapore Birders)グループで共有しました。
「Singapore Birds Project」によると、ミドリヒロハシはかつてユーミン島に生息していましたが、1941年以降、シンガポールではほとんど見られなくなりました。 半世紀以上前に地元では「絶滅」とされたものの、その後も何度も目撃されている鳥であったそうです。
国立公園局によると、2014年にはイースト・コースト公園とウミン島で2匹の若いミドリヒロハシが目撃されています。 その6年後、今年の4月11日と6月27日にもミドリヒロハシのオスの成体が目撃されました。
色と斑紋から判断して、6月27日に発見された鳥はオスである可能性が高いといいます。 オスは鮮やかな緑色の羽を持ち、目の後ろには特徴的な黒い「コンマ」のような模様があり、翼には黒いストライプがあります。メスはオスに似ていますが、色は薄く、マークはありません。
公開されている情報によると、ミドリヒロハシの重さは約54.2gで、主にタイのマレー半島、スマトラ島、ボルネオ島に生息しています。 生息地は、亜熱帯または熱帯の湿潤低地林、湿地林、湿潤山地林などです。
また、そのオスのミドリヒロハシはおそらく国外からの「観光客」で、マレーシアなどから来たのではないかとも言われています。
ウミン島がマレーシアに近いことから、ミドリヒロハシなどの希少な鳥類が、マレーシアの生息地からウミン島に 「拡散 」した可能性があるといいます。 バードライフ・インターナショナル(Birdlife International)のYong Ding Li氏は、別の地元メディア「Mothership」にこう語っています。
観光客であろうとなかろうと、IUCNに登録されている準絶滅危惧種(NT)のミドリヒロハシが戻ってきたことで、国内外の野鳥愛好家から注目を集めています。
(翻訳者 田中ひろき)
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