面接で変な質問をされた経験がある人は多いかもしれませんが、電気自動車企業テスラと宇宙開発企業スペースXの創設者およびCEOであるイーロン・マスク氏は、応募者がどのように問題に直面し、解決しているかについて、頭を使う質問をするのが好きです。
米国の作家アシュリー・ヴァンス氏は2015年、マスク氏の伝記を出版しました。同氏によると、マスク氏が面接で好んで聞く質問の一つが、応募者を困らせ、窮地に追い込んでいるという事です。
ある機械エンジニアの女性インターネット・セレブリティは最近、ある短編映画でこの質問を共有して、彼女のファンが答えてくれるかどうかをチェックしました。
「マスク氏はスペースXとテスラのインタビューでこの質問をしました。答えられると思いますか?試してみましょう」と彼女は言いました。
「あなたは地球の表面に立っています。南に1マイル行って、西に1マイル行って、北に1マイル行って、最終的に原点に戻ります。あなたはどこにいますか?」
ネットユーザーたちは、この難題に自分なりの答えを出していますが、「ここで面接を受けます」と冗談を言う人もいれば、「家です。雇ってくれないから」と言う人もいます。
この難問を解くには、地球は丸いことを覚えておくべきです。ヴァンス氏は、この問題には2つの答えがあり、1つ目は北極で、ほとんどのエンジニアが正解したと確認しました。
(編集者注:北極点から南に1マイル進み、西に1マイル進み、さらに北に1マイル進むと、最終的に北極点に戻ります。)
続いて、ヴァンス氏は「他にどこにいるかもしれない?」
もうひとつの答えは、南極の近くにあるということです。 ここから1マイル南に行くと、そこにある地球の円周(緯線)はちょうど1マイルになります。
(編集者注: 仮にこの南極近くの場所をA地点とします。 1マイル南のB地点まで行くと、B地点の地球の円周はちょうど1マイルになります。 B地点で西に1マイル進むと、円周を一周してB地点に戻ってきます。 その後、1マイル北に行くと、A地点に戻ります。 そして、このA点が2つ目の答えとなります。)
2番目の答えを思いつくエンジニアは少ないとヴァンス氏は付け加えました。マスク氏は、回答者が問題に正解するかどうかには関心がなく、彼らが問題をどのように説明し、解決するかを重視しています。
(翻訳者 源正悟)
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