国連会合、中国が先住民問題でカナダを批判 トルドー首相「中国と根本的に違う」
カナダのレスリー・ノートン国連大使は22日、国連人権理事会で、日米英など44カ国の大使が署名した共同声明を読み上げた。共同声明は、中国の新疆ウイグル自治区における人権侵害や香港の基本的自由の悪化を批判した。中国大使はカナダの先住民問題を取り上げて応酬した。
共同声明は、「信頼できる報告では、新疆で100万人以上が恣意的に拘束され、ウイグル族などに偏った監視が広がり、基本的な自由と文化制限が行われている」と指摘。また、中国当局による香港国家安全維持法(国安法)の実施を批判し、「我々は、『国安法』の下での香港の基本的自由の悪化と、チベットの人権状況に引き続き深く懸念している」とした。
いっぽう、同日、中国の国連大使・江端(Jiang Duan)氏も国連人権理事会の会議で共同声明を読み上げ、カナダの先住民寄宿学校跡地から子供215人の遺体が発見されたことをめぐって、国連に調査を行うよう求めた。
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