(大紀元記者・陳俊村報道)日本東北の山岳地に神秘な湖が存在しています。普段それほど特別な点は見られないが、毎年一定の期間になると巨大な「目」が生じ、そのため「ドラゴンアイ」と呼ばれるようになりました。そして、この特殊な現象が龍(ドラゴン)の伝説にまつわっています。
この湖は鏡沼とも呼ばれ、岩手県と秋田県の間にある八幡平の山頂(標高1613メートル)に位置しています。観光客は八幡平山頂の駐車場に車を止めた後、徒歩20分でドラゴンアイに辿り着けます。
八幡平ドラゴンアイの直径は5キロメートルで、周りの水がエメラルド色に輝いています。毎年5月中旬から6月中旬のうちの2週間において、雪がドーナッツ型に溶けた時がドラゴンの目に似ていることから、「ドラゴンアイ」と呼ばれるようになりました。
毎年の積雪の量や融雪の状況、また、天候などによって、「ドラゴンアイ」が見れる期間が前後されたり、見れられないこともありうるので、運が良ければ見ることができる「神秘の絶景」とも言われています。
八幡平市の観光協会の海藤美香さんが「BBCニュース」に語ったところによると、“天候などの影響により、鏡沼が「開眼」できなかったり、例え「開眼」できたとしてもすぐに崩れたりすることがよくあるので、完全の「ドラゴンアイ」を見れることは非常に幸運なことだ”というのです。
この自然にできた珍しい眺めに関して、当地ではドラゴンにまつわる伝説があると、海藤さんが例をあげました。
昔、八郎太郎と呼ばれる若者が山間にある川の水を飲んだ後、水竜になってしまいました。その後、八郎太郎は自分と同じ運命の女の子を好きになりました。その女の子もその川の水を飲んだため竜になったのです。しかし、2人は山の両側の違う湖へと追放されてしまい、八郎太郎は年に1度彼女に会いに行くそうです。
伝説によると、2人の愛がこの地域の湖が凍るのを阻止したとのことです。
当地のある観光客によると、日本人は大自然と宇宙のいかなるものに生命があることを信じています。「我々は無数の神様の存在を信じ、万事万物に感謝と敬意を抱いている」。
(翻訳者・天野秀)
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