≪医山夜話≫ (12)
幻肢痛
私の診療所に入ってきた彼は、足を少し引きずっていました。暗くて辛そうな表情を浮かべ、足が痛いと訴えます。私は彼に通常の質問をした後、彼の舌と脈を診ました。
問診の後、書類を取りにしばらく診療室を離れて戻ってくると、診察ベッドに横たわった彼の横に1本の義足が置かれているのに気づきました。彼の右足は、太ももの付け根から切断されていたのです。義足に注目している私に彼が気づき、診療室の空気は急に重苦しくなりました。互いに相手の目を避け、しばらく沈黙していました。私は彼の説明を待っていましたが、彼は私に質問されるのを待っていました・・・。
そして、私から沈黙を破りました。「どのような痛みですか? 激しい痛み、断続性のある痛み、針で刺されるような痛み・・・それとも、かすかに感じられる連続性の痛みですか?」
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