台北市で開かれた「台湾民主基金会」創設15周年記念祝典に出席した蔡英文総統=2018年6月25日(陳柏州/大紀元)

カナダ政府、蔡英文総統への授賞阻止 北京に忖度か=米紙

「国際安全保障のダボス会議」と呼ばれるハリファックス国際安全保障フォーラム(HFX)が、カナダ政府の圧力により、台湾の蔡英文総統への「2020年ジョン・マケイン公共サービス・リーダーシップ賞(以下、ジョン・マケイン賞)」の授与を見送る可能性がある。米政治専門紙ポリティコ(Politico)が11日、複数の情報筋の話として報じた。

それによると、同フォーラムの理事会は昨年末、中国共産党からの脅迫や圧力に屈していないとして、蔡総統に同賞の授与を決定した。故ジョン・マケイン(John McCain)元米上院議員の夫人で、フォーラム理事長でもあるシンディ・マケイン(Cindy McCain)女史もこの決定を支持した。

しかし、情報を知ったカナダ政府は、HFXが蔡総統に賞を与えた場合、資金援助などの公的支援を撤回する意向を示したという。カナダ政府はHFXの主要スポンサーである。

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