中国人権状況は悪化 ITツールで検閲と監視強化=アムネスティ (LOIC VENANCE/AFP via Getty Images)

中国人権状況は悪化 ITツールで検閲と監視強化=アムネスティ

国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は7日、2020年の世界人権状況を分析した年次報告書を発表した。報告は、中国における人権活動家の現状、新疆やチベット地域の人権、言論の自由、香港「国家安全法」、宗教と信仰の自由などについて言及し、悪化の一途をたどる共産党体制下の中国の人権問題を明らかにした。

「中国政府は自国の憲法、国際的な承諾、義務を無視し、人権活動家らを弾圧している」とアムネスティは報告書で指摘した。2020年初頭に中共ウイルス(新型コロナウイルス)に関する初期情報を公表した医者やジャーナリストを拘束し、情報封鎖のために罰したことについても触れた。

特に注目すべき点は、2020年には、中国共産党はITツールを使って、外国企業にも影響をもたらし、検閲と監視を海外に拡大させたことだという。中国企業を含む海外のIT大手企業は、中国国内の検閲規定に従って少数民族や政治動向を監視し、中国政府を批判する内容を検閲している。

▶ 続きを読む
関連記事
夏休みの旅行シーズンなのに、中国では航空券が数千円で買える格安便が続々登場。ただ、表示価格には注意が必要
不動産バブル崩壊、消費低迷、投資減速。中国経済は次の成長エンジンを見いだせるのか。専門家は、AI「DeepSeek」のような技術革新だけでは構造的な課題は解決できないと分析。さらに「最大の足かせは共産党体制そのもの」と指摘する
中国・広西チワン族自治区で豪雨被害が拡大している。横州市の六藍ダム決壊をめぐり、当局は死者39人、行方不明者9人と発表したが、複数の地元村民は大紀元に対し、実際の死者数は千人規模に上る可能性があると証言した
英国政府が承認した中共のロンドンメガ大使館計画をめぐり、地元住民団体が司法審査を求めた。住民側は、大規模デモや越境弾圧、安全上のリスクを十分に検討していないと訴えている
中国広西のダム決壊で再び物議。繰り返される「予告なき放流」 背後に潜む責任回避と人災の構図