ウクライナが中国企業4社などに制裁、航空機エンジン技術をめぐり

ウクライナ大統領府は1月29日、世界航空用エンジン製造大手である同国のモトール・シーチ(Motor Sich)社に投資する企業と個人に対する制裁措置を発表した。中国企業4社と中国人1人が対象となった。

4社は、天驕飛機控股有限公司(以下は天驕飛機)、香港天驕控股有限公司、北京天驕航空産業投資有限公司(スカイリゾン)、北京信威科技集団股份有限公司(以下は北京信威)。制裁対象となった中国人は、1972年生まれの王靖氏。制裁措置は、4社と王氏のウクライナ国内にある資産の凍結などが含まれている。実施期間は3年。

北京信威は、無線通信や航空機動力など、多岐にわたり事業を展開しており、天驕飛機など3社の親会社である。王靖氏は、北京信威の会長兼CEO(最高経営責任者)だ。天驕飛機は、モトール・シーチ社の株式56~76%を保有する主要株主である。

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