中国、アリババ創業者が「失踪」 共産党が民間企業の死活決めるというリスク
中国電子商取引最大手、アリババグループ(以下はアリババ)の創業者である馬雲(ジャック・マー)氏は、ここ数カ月、公の場に姿を現していない。馬氏の失踪は多くの憶測を呼び起こす一方で、中国の民間企業の脆弱な立場を浮き彫りにしている。
馬氏は昨年10月に上海で開催された外灘金融サミットで講演し、中国共産党の規制・制度が企業のイノベーションを阻害していると批判した。その後、11月、アリババ傘下のアント・グループ(螞蟻集団)の総額370億ドルという史上最大規模の新規上場(IPO)計画は頓挫した。中国当局は12月、アリババに対し、独占禁止法違反の疑いで調査を始めた。
馬氏の行方について、一部のマスコミは、同氏が「暗黒の牢屋」に収監されている可能性があるとまで分析している。
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