カナダは、中国人民解放軍の兵士を招いた国内基地における軍事訓練プログラムを中止した。写真は2008年、天安門広場前を行進する中国兵たち(STR / AFP via Getty Images)

カナダ、国内基地における中国人民解放軍への訓練プログラムを中止

カナダは、中国共産党人民解放軍を加えた軍事訓練を中止した。現地紙グローブ・アンド・メールなどは12月9日、国際関係省の文書から、2018年までカナダ軍の国内基地の冬季訓練に中国軍兵士が加わっていたと報道した。これを受けて、野党・保守党議員はトルドー自由党政権を追及していた。

報道によると、米国はカナダ国防省に対して、中国軍の参加は安全保障上の問題に繋がりかねないと懸念を示していた。カナダは2013年5月~18年2月まで、両国の軍事交流プログラムに基づき、オンタリオ州ペタワワ基地で中国軍の訓練を支援していた。

国営通信カナダディアン・プレスによると、カナダは2012年3月と13年6月に行われた中国との軍高官会談を通じて防衛関係を進展させた。13年8月、両国の防衛関連活動の指針となる「協力計画イニシアティブ」をオタワで署名した。

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