中国、「露店経済」ブームに急ブレーキ 党内分裂が顕在化
中共ウイルス(新型コロナウイルス)による経済への打撃が深刻化する中、これまでに取り締まり対象だった露店が一転して景気刺激策として打ち出された。しかし、李克強首相が推奨するこの「露店経済」に対して、各地方政府が「拒否声明」を出すという異例な事態となった。
李克強首相は6月1日、山東省煙台市を視察した際、「露店経済や小売店経済が重要な雇用の源で、『人間煙火(庶民の暮らし)』であり、ハイエンド業種と同様に、中国経済の活力だ」と位置づけた。中国のメディアは直ちに、勢いよく押し寄せ、露店経済の発展を煽り立て始めた。
しかし、わずか1週間で政治の風向きが一変した。北京市政府は6日、「首都のイメージを損なう」と糾弾した。そして、北京市の「城市管理行政執法局(城管)」は、露店商や路上取引などの「違法行為」への取り締まりを強化すると発表した。北京市のトップ蔡奇・党委書記は習近平主席の側近とみなされている。
関連記事
イギリスで中国を批判した留学生。その影響は国内の家族へ。家族が「弱み」として使われる現実
中国でいま、奇妙な墓参りが広がっている。歴史人物の墓に薬やお菓子を供える若者たち。ただの遊びではない。そこに込められた「本音」とは何か
米イラン停戦の中、北朝鮮のミサイル発射で半島情勢が緊迫する中、中共は外交部長・王毅の訪朝を発表した。訪問は中朝協調や首脳会談の地ならしに加え、対米交渉での主導権確保を狙う動きとみられる。
南京の観光地で、台湾野党政治家の歓迎の列の中、応援の一言を叫んだ男性をその場で拘束。何が起きていたのか
中国は4月9日、黄海北部で1日の実弾演習を実施。台湾最大野党主席の訪中と重なり、軍事的圧力と政治対話が同時進行するかたちとなった