喉の痛みに効くツボとは
先日、肩こりを治療している患者(40代の女性)さんが、風邪に続く咽喉の痛みも治療してほしいと訴えました。そこで、体質を判断したうえで、咽喉の症状を治療するツボを合わせて施術しましたが、症状はあまり変わりません。そこで、咽喉部にある奇穴を取り、刺鍼しました。施術後、症状はすぐに改善されたようで、1カ月後に患者さんが再来院した時、「その後、咽喉の痛みはすっきりと良くなりました」と教えてくれました。
奇穴は正規のツボではなく、ほとんど個人の経験によって見つけられた有効な治療点で、統一名はなく、本によって記載する個数も違います。正規のツボは約360個あるのに対して、奇穴は数千個もあります。しかし、一般に認識された奇穴は数十個しかありません。他のものは、ほとんど個人の経験だけに留まっています。しかし、時には、奇穴が非常に素晴らしい効果があることを自分の経験から分かっています。
この咽喉の痛みを治療する奇穴は、『孫培栄鍼灸験案集』に記載されており、ツボの位置は、身体の正中線上、甲状腺の上、咽喉仏の下に位置します。鍼を刺す場合、咽喉部周囲に鍼の響きが広がります。何回も使ってみると非常に良い効果がありました。漢方医学における医療経験の大切さを再認識しました。
関連記事
実年齢は同じでも、脳や心臓の老化の進み方は人によって異なります。血液中のタンパク質から臓器ごとの「年齢」を推定し、症状が現れる前に病気のリスクを見つけようとする研究が進んでいます
食後の眠気は、糖質の摂りすぎだけが原因とは限りません。中医学が考える「脾胃」の働きや、主食を極端に減らすことの落とし穴を解説。食後10分の散歩、食事の4原則、3つのツボも紹介します
抗生物質は処方された分を必ず飲み切るもの。そう教わってきた人も多いでしょう。しかし近年、感染症によっては短い治療期間でも十分な効果が得られるとする研究が増えています。何が変わったのでしょうか
年齢とともに太りやすくなるのは、代謝が落ちるから? 実は、筋肉量や活動量、睡眠などの変化が関係しています。中年期の体重増加の理由と、無理なく続けられる対策を紹介します
夜中に何度もトイレで目が覚めるのは、なぜでしょうか。中医学が考える夜間頻尿の原因と、ツボ押しや生活習慣の見直しなど、自宅でできるケアを紹介します