中国の有名企業家で歯に衣着せぬ物言いで人気が高い任志強氏(Press via Getty Images)

中共肺炎の対応を批判した著名実業家、拘束中ハンストの情報 権力闘争勃発の見方も

 中共ウイルス(新型コロナウイルス)をめぐり、中国当局の情報隠ぺいで世界的な感染拡大を招いたことに、共産党体制内部からも反発が相次ぎ、権力争いが激化している。

習政権への批判的な発言で逮捕された特権階級「紅二代」の任志強氏(69)は、拘束先でハンガーストライキ(ハンスト)したため心不全を起こし、3月28日午後3時頃、北京にある中日友好病院に運ばれたと、北京上層部の動きに詳しいツイッターユーザー「老灯」は3月29日の投稿で明らかにした。

今年3月初め、「任志強」と署名された文章はネット上で拡散された。文章は、中共肺炎(武漢肺炎)の発生後、中共政権が情報隠ぺいや厳しい言論統制によって、一気に感染を拡大させたことを指摘した。習近平主席を名指しこそしなかったが、「裸になっても皇帝の座にとどまるピエロ」と厳しく批判した。

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