湖北省政府、中共ウイルスが男性の生殖機能に影響の恐れ 検査呼びかけ
中国湖北省政府は3月12日、公式ウェブサイトで、中共ウイルス(新型コロナウイルスとも呼ぶ)が睾丸に損傷を与える恐れがあるとして、感染経験のある男性に検査を受けるよう注意喚起した。
ウェブサイトに掲載された記事は武漢にある華中科技大学同済医学院附属同済病院の生殖医学センター李豫峰教授の研究チームが執筆したものだ。
記事は中共ウイルスが睾丸を傷つけ、男性の生殖能力に影響を与えるという研究はまだないとしている。しかし、中共ウイルスはSARSウイルスと高い類似性がある。SARSに感染した場合、睾丸炎を引き起こし、生殖能力に影響する細胞が多く破壊されると指摘した。
中共ウイルスもSARSウイルスも表面のスパイク蛋白質が、ヒト細胞上のアンジオテンシン変換酵素II(ACE2)受容体に結合し、細胞内部へ侵入する。ACE2受容体は肺のほか、睾丸や精巣などにも多く含まれている。
記事は、理論上から推測すれば、中共ウイルスも睾丸に損傷を与え、精子の形成と男性ホルモンの合成を阻害する恐れがあり、男性不妊に至る場合がある、とした。妊娠を希望する場合、検査を受けるよう呼びかけた。
しかし、同記事は間も無く削除された。英BBCは、この記事は「感染を抑え込んだ」という中国政府の「戦勝気分」にそぐわないと分析した。
中国医学紙「健康報」も2月25日、中共肺炎(武漢肺炎とも呼ぶ)が男性の生育力に影響を与える恐れがあるとの記事を掲載した。記事は、ウイルスは精子の活動率を下げる、感染の後遺症は精子の質に影響する、肺炎の治療は腎臓の損傷を深刻化する、などの理由をあげた。
(翻訳編集・李沐恩)
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