新型肺炎、SARS専門家も感染「感染拡大を防げる」と発言したばかり
中国のSARS研究の重鎮として知られる北京大学第一医院の王広発医師が、武漢市で発生した新型コロナウイルスに感染していたことがわかった。王氏は1月10日、中国政府系メディアの取材に対して、感染拡大の抑制に自信を見せ、「医療従事者に感染が見つかっていない」と話したばかりだ。
王氏は21日、香港メディア「有線新聞台(i-CABLE News Channel)」の取材に対して、自身も新型肺炎に感染したことを認め、治療を受けていると話した。
中国紙・中国経営報などの報道によると、王氏は1月8日、当局が派遣した専門家チームの一員として、新型肺炎の感染状況を視察するために武漢市を訪ねた。北京に戻った16日、発熱などの症状が出た。
1月10日夜、王氏が中国共産党機関紙・人民日報や国営中央テレビ(CCTV)のインタビューを受けた際、「ウイルスの病原性は比較的弱い。感染拡大は抑えられる」「患者の大半は軽度から中度の症状だ」などと話し、新型肺炎の感染力は低いとの見方を示していた。
王広発氏は03年にSARSが流行した際、SARS治療チームのトップとして院内の医療活動を指揮した。
(翻訳編集・張哲)
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