中国広東省連州市豊陽鎮夏湟村にわずか数秒間で立法数を計算できる驚異の暗算能力の持ち主のお婆ちゃんがいた。村の若者は譚さんと36の立法数の計算を競った。7秒間で46656の答えを出した譚さんだが、筆算の若者はそのとき平方数までしか進めなかった。
そのスーパーお婆ちゃんの名は譚松秀さん。中国紙「南方日報」によると、譚さんは広東省連州市の出身、戦時中の1918年、13歳のとき連州市豊陽鎮夏湟村の黄家に嫁いだ。湖南省から広州にやってくる行商人は必ず村を通るため、それを察した彼女は夫一家に宿の運営を提案、それが見事にあたった。
「そのときに、最盛期では一日に20人が宿泊、寝る暇もなく働いた」と譚さんは当時を振り返った。
宿を切り盛りする中、学校教育を受けたこともない彼女だが暗算できるようになった。しかも早くて正確。譚さんによると、当時、鶏を売る行商人は彼女の暗算能力を試すために、算数の問題を出した。32個の鶏籠にそれぞれ32羽の鶏があり、一羽につき32両(1両=100g)、鶏の合計重量は何斤何両との問題で、正解であれば、鶏一羽をプレゼントするという。すると、譚さんがすぐに2048斤(当時の1斤=16両)の答えを出した。行商人は筆算で確認し、完璧に正解したため、納得して鶏一羽を差し出したという。
譚さんの暗算能力は現地で皆の知るところとなり、100歳を越えても依然衰えていなかったという。また、彼女の健康状態は非常によく、これまでに一度しか入院したことがない。1976年、当時71歳の譚さんは突然激しく吐いたり下痢したりした。病院に搬送されたが、医者から余命は長くないと宣告されたが、家族が全力で看病し、14日後、彼女は回復して退院した。それ以来大きな病気にかかったことがなかったという。
隣近所によると、譚さんは日ごろ困った人をいつも熱心に助け、幼い子供の子守とか、畑仕事の手伝いとか、時には隣人のために料理を作ったりしながらも一銭の報酬も受け取らなったそうだ。
(翻訳編集 吐子 大道)
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