中国商用飛機有限責任公司が開発しているジェット機「COMAC C919」(AFP/Getty Images)

中国、国産旅客機「C919」の開発に国家ぐるみでハッキング=米企業調査

米サイバーセキュリティ企業がこのほど公開した調査報告書によると、中国国家安全部が大型ジェット旅客機「COMAC C919」の開発のために、海外の複数のハイテク企業に対してハッキングを主導し、知的財産権と機密情報を盗んだ。

中国上海に本部がある民間企業「中国商用飛機有限責任公司」はCOMAC C919の開発を担っている。米クラウドストライク(CrowdStrike)社の報告書は、国家安全部の幹部、ハッカー集団のメンバー、サイバーセキュリティ研究者、海外企業の内部関係者など複数の人物が、この国家ぐるみの技術窃盗に関わったとした。海外企業へのサイバー攻撃を通じて、中国航空業界の技術的難関を突破させ、業界トップの米ボーイング社や欧州エアバス社から市場シェアを奪取することが中国側の狙いだ。

同報告書は、国家安全部が指揮するハッカー集団が過去数年間、海外企業に仕掛けたサイバー攻撃の全貌を明らかにした。当局はハッキングでCOMAC C919に関する技術を盗みだした後、中国国内で同機に必要なすべての部品を製造している。

▶ 続きを読む
関連記事
中国経済は消費の低迷や不動産危機、投資減少により厳しい現状に直面しています。唯一の支えである輸出も世界的な反発に晒されており、今後の成長持続には不透明感が漂う背景と現状を解説します
中国の7月若年失業率は17.9%と過去3年の7月で最高水準に上昇した。1270万人の卒業生が就職市場に流入する一方、低賃金・不安定雇用が広がり、保護者からは「大学まで出した意味がない」との嘆きが出ている
数時間待ちだった「ケーキ界のエルメス」が、1年で約180店閉鎖。中国で「ご褒美消費」が冷え込んでいる
夏休みなのに、中国の習い事教室に生徒が来ない?
中国河北省で白菜へのホルムアルデヒド使用が問題となるなか、2012年の官製メディア報道では、同様の鮮度保持が中国各地で行われ、業界の慣行になっていた実態を伝えていた