クウェート人の子ども 人生を左右する手術で大きな腫瘍を切除

顔に大きな腫瘍がある子どもを持つクウェート人の家族は、治療をするために数千マイルもの旅をしました。

1歳ぐらいのノール・ヌネズとその家族は、彼女の顔にある非がん性血管腫の治療をしてもらいにクウェートからニューヨークまで旅しました。

ノールの母、ランヤ・アル-ムタイリが言うには、ノールが生まれたとき腫瘍は小さかったそうです。
 

クウェートの医師たちは自然に回復するだろうとランヤに伝えました。

しかし、腫瘍はどんどん大きくなり、ノールの右目と鼻を覆い始めたのです。薬で治療をしたこともありましたが、腫瘍の成長を止めることできませんでした。

アメリカ整形外科アカデミーのウエブサイトによれば、血管腫はがんになることは極めてまれで、多くの場合医学的治療を必要としません。しかし、血管腫の中には醜い跡を残すものもあり、多くの人が美容上の理由で医師の治療を求めます。

ランヤはノールに特別な治療が必要だと判断しました。怪我をして腫瘍から出血するのを心配して、ノールにハイハイ歩きをさせませんでした。けがをした場合、どこに行けばいいか分からなかったからです。

ノールの両親は中東の国内で治療できる場所を見つけることができなかったので、クウェート外の医師を探し始めました。
 

最終的に、家族はニューヨークのグレゴリー・リーバイティン医師を見つけました。

7月、家族はクウェートから16時間かけてアメリカに渡りました。7月24日、マウントサイナイ病院でノールは2時間半の手術を受けました。この手術で顔の腫瘍の80%を取り除くことができました。

腫瘍は良性でしたが、腫瘍はノールの視界を妨げ、治療しなかった場合、心理的な苦しみを味わっていた可能性があります。

リーバイティン医師はノールの例は極めて珍しく、よくあることではないとのことです。また、時間はかかるがレーザー治療で回復し、学校に行く頃までにはノールの顔は完全に普通になるはずだと述べています。

(大紀元日本ウェブ編集部)