『竹取物語』に秘められた謎(一)
『竹取物語』は、『源氏物語』の絵合の巻に於いて「物語の出で来はじめの祖」と評され、日本最古の物語とされています。伝承された説話をもとに10世紀中頃までに成立し、作者は未詳となっています。
物語は竹取の翁の紹介、かぐや姫の出生、5人の貴公子の求婚、帝の求婚、かぐや姫の昇天という内容からなっており、素朴で簡潔な文体で語られていますが、中には実に多くの謎、予言、秘密が秘められており、1000年経った今でも、それを読むと、作者の仏典と漢学の素養の深さ、社会に対する批判の鋭さに感心すると同時に、考えさせられることが多くあります。
ここでは、幾つかの要点を取り上げてみたいと思います。
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