オハイオ州に住むジェシカ・オズボーンさんは軍隊にいる夫と幼い娘の三人家族。小さな娘はパパの軍服姿の写真を人形に貼り付け、なかなか会えない寂しさをこの人形で我慢していたそう。しかし、今月12日にその「パパ人形」を紛失してしまいました。どうにかして見つけ出してあげたいジェシカさんはFacebookに失くした場所や詳細を投稿し、見かけた人がいないか手がかりを探し始めました。
この人形は「ソフトミリタリードール」の名で特別に作られているそうで、販売元のHuggee Miss Youは「大事な人が軍に所属している間、その残された家族や友人たちが寂しい思いをしないようにと、顔の部分にそれぞれの写真をいれることができるような作りにしている」と説明。
ジェシカさんは「写真があることで、娘はパパと一緒に過ごしている気になっていたわ。寝るときも人形がいるだけで、すごく安心するみたい。でもやはり夫がいないというのはすごく辛いわ。私がしっかりしなきゃってずっと思っていました」とコメント。
人形の存在がいかに大きいかを知ったジェシカさんは、あらゆるソーシャルメデイアで人形の行方を尋ねます。そんな中、彼女のFacebookの投稿はすでに4000回もシェアされ、ときには見つからなかったときのために、代わりを買うことを申し出てくれる親切な人たちも大勢いたとか。
そんな優しさを受け取ったジェシカさんは「私のこの投稿がここまで広がり、みなさんから心温まるコメントを見ていたら、嬉しくて泣いてしまいました。探すのを手伝ってくれている皆さん、本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えました。
ジェシカさんの例をとってみても、この世には多くの子供たちがパパの帰りを首を長くして待っています。同じく、海兵の夫を持つトリシアさんとニッキーさんは、子供には辛い思いをさせたくないと、「ダディー・ドール」という人形を与えます。この人形は写真をクッションにプリントしているもので、「子供たちはそれで遊ぶだけじゃなく、本当のパパのように慕っていて、病院に連れて行くときやベッドで絵本を読むときも常に一緒なんです」とコメント。
子供の成長に、父の存在はなくてはならないもの。離れている期間が長くてもこの人形があれば安心でしょう。早くジェシカさんの元に良いニュースが届くことを祈るばかりです。
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