清の時代、崇明という所に黄永爵と呼ぶ人がいた。ある占い師が彼の寿命は60歳だと告げた。ある日、黄氏は南の海上で大風に煽られて今にも転覆しそうな1隻の船を発見した。彼は急いで10両の黄金を出して漁船を買い、救助に向かった。そのおかげで彼は13人の命を救うことができた。
その後、黄永爵はまた例の占い師に逢った。黄氏を見た占い師は驚きを隠さずに言った。「黄先生、あなたの顔の相は大きく変わりました。大いなる徳を積み、善い事を行ったようですね。あなたは息子に恵まれるだけでなく、その息子は将来国の試験に合格し,名誉を成し遂げるでしょう。あなたも長生きしますよ!」
その後、黄永爵は息子に恵まれ黄振鳳と名づけた。黄振鳳は康煕の己未年の科挙を首位で合格し、黄永爵も90歳という長寿に恵まれ、安らかにその人生を終えた。
昔から、人々はひとつの天の道理を信じてきた。人間は悪を捨て、善を為すようにしなければならない。
(「太上感応篇」より抜粋)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。