「北朝鮮の女性応援団は性奴隷」元音楽団員らが証言
独裁と貧困、核ミサイル脅威という金正恩政権の国際的なマイナスイメージを塗り替え、南北融和を進めるための懐柔策のひとつであるとされる北朝鮮女性応援団。このたび、北朝鮮軍の音楽団員だったという女性脱北者は、女性応援団員たちは性奴隷になっていると亡命先の韓国で語った。
韓国の平昌冬季オリンピックに参加した北朝鮮の女性応援団は229人。軍の女性音楽団員だったリ・ソヨン(42)氏はブルームバーグの取材に応え、女性応援団員の全員が、北朝鮮政府高官に性的行為をしなければならない立場にあると語った。
「韓国で披露する踊りや歌は、魅力的なショーに見えるかもしれない。しかし、彼女たちは政治パーティで、性行為を強いられている。たびたび中央政権の行事に参加させられて、たとえ望んでいなくても、高官と一夜を共にしなければならない」、「女性たちが身体で奉仕する、という人権侵害がある」
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米紙ヘラルド・サンのコラムニスト、リタ・パナヒ(Rita Panahi)氏は14日、同紙に「北朝鮮の悪魔のプロパガンダにのせられてはいけない」との強い警告的なメッセージを含む文章を載せた。
ソウル警察当局によると、在韓日本大使館に爆破予告の電話をしたとして、韓国人の男(55)を18日、一時的に拘束した。現地メディアによると、男は、米NBC放送が平昌オリンピックの開幕式で、日本による韓国併合に言及したことについて憤怒していたという。
17日間の平昌冬季五輪が25日、閉幕した。これからは「五輪後」の朝鮮半島の情勢に注目が集まっている。金正恩・朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏の訪韓で始まった南北交流。閉幕式に登場した金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長が韓国の文在寅大統領に「米朝対話の意向がある」と伝えたが、北朝鮮の非核化については言及していなかった点から、本格的な会談が開かれるまではまだ先が遠いと見られている。