マイク・ペンス副大統領、2017年4月東京で撮影。国務省は6日、韓国の平昌オリンピックの米政府団団長として韓国入りする副大統領は、北朝鮮高官と会う予定はないと発表した(TORU YAMANAKA/AFP/Getty Images)
平昌オリンピック

ペンス副大統領は北朝鮮高官と会う予定なし=米国務省

米国務省は現地時間7日、平昌(ピョンチャン)冬季五輪のために韓国へ向かう米ペンス副大統領が、北朝鮮当局者と会う予定はないことを明らかにした。

マイク・ペンス副大統領とレックス・ティラーソン国務長官が9日の五輪開会式の前に、二国間の高官の接触の是非について確認した結果だという。

国務省ヘザー・ナウアート報道官は7日、副大統領の訪問について「米韓同盟の強さをさらに証明し、北朝鮮政権に対する最大限の圧力が最重要であることを強調するため」と述べた。

報道官はまた、副大統領が北朝鮮の反人道的な権利乱用についてもあらめて懸念を示す意向だという。

トランプ大統領は2月3日、大統領執務室に脱北者6人を迎えて話を聞いた。「信じがたく、感銘を受ける」と述べ、政権側が北朝鮮金正恩体制による人道犯罪について、関心を示していることを強調した。

報道官は、北朝鮮が核の放棄を約束しなければ対話のテーブルにつかないという「米国の政策に変更はない」と強調した。

日本時間6日夜、ペンス副大統領は横田飛行場に到着した。7日午前に防衛省を訪問し、同日午後は安倍首相と会談する。平昌五輪開催を控え、両国で核・ミサイル開発を続ける北朝鮮へ圧力路線を維持する方針をあらめて確認する見通しだ。8日には韓国に向けて出発する予定。

(編集・甲斐天海)

関連記事
北朝鮮が今年9月に採択された安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の後も、30回にわたって黄海の公海上で、中国籍と推定される船舶から石油などを密輸する現場を米国の偵察衛星が捉え、日韓両政府に通報した。韓国・朝鮮日報が26日報道した。米国が新たな国連安保理の制裁決議案の採択する際に、強力な海上遮断を訴えたのは、中朝間の石油密輸拡散と関連があると伝えている。
米議会では、対外投資審査を厳しくするよう求める声が上がっている。外国投資と国内安全保障を審査する対米外国投資委員会 (CFIUS)は9日に専門家を招き聴聞会を開いた。委員会は、海外資本による米企業の買収阻止や合弁企業の監視など権限強化を目指している。
米国の司法省と安全保障当局の調べによると、2001年の米国同時多発テロ「9.11」から2016年末までに発生したテロ事件に係わった犯罪者の73%が、外国出身者あるいは外国籍だったことがわかった。