ことし脱北した北朝鮮の兵士、炭疽菌抗体を保有=韓国情報局
韓国情報局の関係者によると、ことし韓国に亡命した北朝鮮の兵士1人は、生物兵器に指定されている炭疽(たんそ)菌に対応する抗体を持っていることを明かした。この兵士の抗体が、ワクチン接種または炭疽菌の感染によるものかは判明していない。
韓国「チャンネルA」26日に出演した匿名の韓国情報局関係者によると、兵士が瀕死状態で炭疽菌に対する免疫能力を発揮したことを確認した。兵士の氏名や脱北した日付は明かされていない。
炭疽菌は土壌中の常在細菌であるが、家畜やヒトに感染して炭疽(症)を発症させる。しかし第2次世界大戦以後は、各国の軍事機関で生物兵器として研究している。炭疽菌を肺から吸入すれば、抗生物質の投与かワクチンを摂取していない限り、90%の確率で死亡する。
関連記事
ティラーソン米国務長官が米現地時間12日、米中両国が北朝鮮の急変事態に備えているとして、核・ミサイル開発を止めない北朝鮮への武力行使の可能性をはじめて示唆した。
韓国の銀行は最近、偽100米ドル札の新版を発見した。完成度が高く、韓国のメディアは、北朝鮮が国家ぐるみで偽造した可能性が高いと伝えた。
北朝鮮が今年9月に採択された安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の後も、30回にわたって黄海の公海上で、中国籍と推定される船舶から石油などを密輸する現場を米国の偵察衛星が捉え、日韓両政府に通報した。韓国・朝鮮日報が26日報道した。米国が新たな国連安保理の制裁決議案の採択する際に、強力な海上遮断を訴えたのは、中朝間の石油密輸拡散と関連があると伝えている。