緊迫の朝鮮半島

中国、北朝鮮との交換留学プログラム停止検討 「学生が人質になる」

北朝鮮の継続的な弾道ミサイル発射と核実験で朝鮮半島の緊張が高まるなか、中国当局は、20年以上続けている中朝交換留学プログラムの停止を検討していることを明かした。匿名の中国政府関係者は、有事の際に北朝鮮にいる中国人留学生が人質になる恐れがあると、中国専門家からの取材に答えている。

英字紙サウスチャイナ・モーニングポスト12月1日付によると、国家留学基金管理委員会で交換留学を担当する李剛(音訳)氏が11月に同紙のインタビューで「学生の安全を脅かすまで事態が悪化すれば、中国政府はいつでもプログラムを中止する」と述べた。

中国と北朝鮮は毎年3~4月に、それぞれ大学生60人を7カ月の期間で交換留学を行っていた。滞在費用は留学先の国が負担する。今年のプログラムに参加した中国人留学生は全員、12月中に帰国するという。

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