バイデン氏は「悪人が困難な状況になれば、悪しき行為に走る可能性が生じる」と警告している。中国の経済は現在、どの程度、悪化しているのだろうか?バイデン氏のこの発言は、何を意味しているのだろうか?(Feng Li/Getty Images)

「世界を味方につける」中国統戦部プロパガンダ工作の手口=英FT紙

中国北京市府右街135号に聳え立つ巨大ビルには看板が見当たらない。全世界で中国共産党政権のソフトパワーを浸透させる大役を担う中央機関、党統一戦線工作部(以下、統戦部)の所在地である。英紙フィナンシャルタイムズはこのほど、海外での統戦部のプロパガンダ工作の実態を明かす調査報道を行った。

その敷地は道路沿いに約200メートルと延々と続く。世界を制覇するという中国共産党の野望を象徴しているようだ。かつて最高指導部の幹部は統一戦線工作で世界を味方につける、と豪語した。

統戦部が最高指導部の指示通り、特定の団体や個人を丸め込んたり、協力関係を築いたり、場合によっては攻撃も行っている、ということがフィナンシャルタイムズの調査で分かった。主の任務は中国共産党の政治運営への国際社会の支持を取り付けること、海外での影響力を強めること、重要な情報を収集することだ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党は海外でスパイ組織を設立していることは、各国の政府もよく分かって、そしてずっとそのような組織の行動を監視しています。
「帰化人として外国人参政権大反対。中国民主化支持。中共がいる限り、日中友好は日本人の片思いにすぎない」。フォロワー5700人以上、毎度のツイートは数百回転載されている、注目Twitterユーザの地蛋(ジダン)さんのプロフィール文章だ。地蛋さんは、日本に帰化した中国出身者。十数年前に中国を出て日本の中部地方に渡り、今は日本企業に勤めている。
在米中国人政商の郭文貴氏は5日米ワシントンにあるナショナルプレスクラブの記者会で、中国共産党の浸透政策について言及した。前日に予定された同氏のトークイベントが直前、中止に追い込まれ、「北京政府からの圧力があった」と郭氏は批判した。