中国共産党批判の香港誌、休刊ヘ

中国共産党第19回大会を控える敏感な時期に、共産党政権を批判してきた香港政論誌「争鳴」と「動向」が10月号を最後に休刊すると発表した。理由は公式には発表されず、創刊者の死去が原因ではないかと報道されている。

「争鳴」と「動向」両誌は海外の華僑に広く愛読され、1989年に民主化の機運が高まった時期には、発行部数を8.5万部に計上した。創刊当初は中国本土でも流通していたが、本土で報道が禁止されている中国共産党政権に対する批判や共産党内の内情を掲載していたため「反動的(反革命的、反逆的)」な雑誌と見なされ、発売禁止になった。広州の情報提供者は当局に逮捕され、12年の刑が下った。

両誌は突然休刊した理由について説明しなかったが、香港メディアによると、創刊者温煇氏(96歳)が最近米国で亡くなり、遺族は赤字続きの雑誌運営を望まなかったからだと報じた。

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