ベトナムを台風が直撃、中部で住宅損壊・停電・洪水の被害

[ハティン(ベトナム) 15日 ロイター] – 台風19号(アジア名:トクスリ)が15日、ベトナム中部を直撃し、住宅損壊、停電、洪水などの被害をもたらしている。トクスリの勢力はベトナムに上陸する台風としては過去数年で最大。

国内では台風襲来に備えて約8万人が沿岸部から避難している。

ベトナムの気象当局によると、台風の風速は毎秒36メートル。

国営通信社によると、暴風雨を受け、古都フエでは約260軒の住宅の屋根が飛ばされ、ハティン省とクアンビン省の一部で停電が発生。ハティン省では道路が冠水している。

航空各社によると、同国北部に位置する首都ハノイと南部の都市ホーチミンを結ぶ46便が欠航した。

15日時点でこの台風に伴う死者は報告されていない。

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大型ハリケーン「イルマ」は現地時間9月10日午後、米フロリダ州南部に上陸した。勢力をやや弱めながら西岸沿いに北上している。州第2の都市マイアミ中心街はほぼ全域で浸水し、停電も340万世帯におよんでいる。
米気象情報大手のアキュウェザー(AccuWeather)は同社公式サイトで10日、8月に発生した超大型ハリケーン「ハービー」と、このほどフロリダ州に上陸した「イルマ」がもたらした経済損失が約2900億ドル(約31兆7115億円)規模だとの見方を示した。