9月17日、過激派組織が占拠するフィリピンのミンダナオ島内の地区を空爆するフィリピン空軍(FERDINANDH CABRERA/AFP/Getty Images)
東南アジア

フィリピン軍、過激派掃討は終盤 テロ勢力は動画で参戦呼びかけ

過激派組織に占領されたフィリピン南部の都市・マラウイを奪還するため、フィリピン軍は航空機や装甲車を含む重装備を投入している。5月からの戦闘で過激派戦闘員600人が死亡。組織の大半は一掃され、政府軍は優勢とみられている。いっぽう、組織は東南アジアのムスリムに対し、フィリピン軍と戦うよう呼びかける動画を公開したことから、東南アジアにおける勢力拡大が懸念されている。日本のシーレーンを通過する地域での過激派組織の動きには、警戒が必要だ。

過激派に忠誠を誓ったとされるマウーテ派は5月末、別の過激派組織「アブ・サヤフ」の支援のもと、マラウイ市を襲撃した。

顔をマスクで覆い、自動小銃やロケットランチャーで武装した戦闘員は、あっという間に同市を占領した。道路にはイスラム国の旗が立てられ、一部の住民は人質となった。政府軍による掃討作戦が始まると、マウーテ派戦闘員は市街地戦を繰り広げた。 

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