2017年3月、故宮を背景にスマートフォンを使って撮影する女性たち(WANG ZHAO/AFP/Getty Images)
カルチャーショック

中国に出かけるなら気をつけたいこと=海外記者の視点

夏休みを利用して中国へ旅行する人もいるだろう。最近、オーストラリアのメディア「news.com.au」の記者ギャビン・フェルナンド氏は、旅行記事として、中国に見られる特有のポイントについてまとめた。ニセ札の横行、行動を制限する監視社会、ネットの自由度が低いことなど、注意したい事項を取り上げている。

1.現金、カードを持ち歩かなくても決済

少なくとも30歳以下の人々はスマートフォンだけで、買い物、食事、あらゆる決済、情報入手を済ませている。フェルナンド記者が現地の友人とともにバーに行き、メニューを店員に求めようとすると、知人たちは笑ったという。テーブルには、それぞれWeChatペイ(微信)やアリペイ(支付宝)などのバーコードが掲げられている。スマホで、写真や価格の表示されたメニューを見て、注文し、決済も済ませることができる。(注:アプリでの決済には事前に中国で口座開設が必要)

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