2016年12月、中国を出国する直前の孫毅さん。成功したことを示すOKサイン(本人提供)
止まらぬ良心の囚人への拷問

話題となった中国収容所からのSOSレター 差出人は自由の身となり心境明かす

 「この商品を購入した方へ、この手紙を世界人権団体に渡してください。中国共産党政権の迫害を受けている数千人は、永遠にあなたに感謝いたします…」。2012年10月、アメリカでハロウィングッズに隠された中国強制労働教養所の受刑者からのSOSレターが国際社会に衝撃をもたらし、話題になった。

出所後も監視下に置かれていたが、2016年12月、中国を脱してインドネシアに渡った。ハロウィングッズに助けをもとめる手紙を入れた孫毅(50)さんはこのほど、大紀元の取材に、当時の境遇を語った。

孫毅さんは大学卒業後、1994年に国営大手・中国石油集団のグループ会社に入社。しかし、中国共産党政権が1999年から禁止する気功・法輪功をやめないとの理由で2001年9月に懲戒免職となり、以後16年間、拘禁と釈放が繰り返された。拘束を逃れるため、長年、全国各地を放浪したという。

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中国当局が2015年7月9日に行った人権派弁護士の一斉拘束で、囚われている弁護士・謝陽氏が当局から残酷な拷問や虐待を受けていることがこのほど分かった。中国の一部の市民は微信や微博などの交流サイト(SNS)で、当局に対して抗議活動を行い、謝氏の早期解放を呼び掛けた。
不当に連行された人権弁護士に中国公安警察が収監中に拷問を行っているという情報が絶え間なく伝えられてくる中、中国人人権派弁護士や人権活動家らが「反酷刑連盟」を発足させ、当局が「国連の拷問等禁止条約」をきちんと遵守するように監督し促すことを目的とした署名活動を展開している。連盟発足の発表からわずか1日で、加盟署名者の数は500人を超えた。