EU執行委員会は今月の10日、プライバシー保護及び個人情報に関する法案を発表し、IT企業がこれに違反すると全世界における売上の最大4%の罰金を科すると述べた。(Getty Images)

EU、個人情報保護を強化する法案を発表、facebook、googleなど影響か

欧州連合(EU)執行委員会が10日、インターネット使用者に対する追跡を制限するプライバシー保護法案を発表した。これにより利用者データを収集してネット広告に反映させてきたフェイスブック(facebook)、ワッツアップ(WhatsApp)、Googleなどの米国IT企業は影響を受ける事になりそうだ。

英紙ガーディアンなどによると、この日、ベルギーのブリュッセルでEU執行委員会は、IT企業が利用者たちのウェブサイトを訪問する際に生成される来歴情報のクッキー(パソコン上に蓄積されるネット使用者の記録)を集め、その情報を利用したカスタム広告を提供するためには、利用者の同意が必要だという内容の規定草案を公開した。

無料メッセージやメールサービスを提供しているfacebook、Google、Microsoftのような企業が、オンライン利用者間の会話と情報機密を保証するという、EU市民のプライバシー保護及び個人情報に対する規制を強化したことが本案のポイントである。

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