突然!の土砂災害に備えあり
風力発電会社社長・工学博士 橋田洋氏ら 土砂崩れ警報装置を開発
今夏は雨が多かった。ゲリラ豪雨も発生し、九州を中心にがけ崩れが頻発した。特に4月、震度6強の地震で地盤が緩んでいた熊本県では、土砂崩れにより5人の命が失われた。土砂災害からの回避には、できるだけ早く危険を察知し避難するのが望ましいが、個別の判断は難しい。そこで、富山と鹿児島の会社が共同して、国内で初めてとなる土砂崩れ警報装置を開発した。
警報装置を開発したのは、風力発電事業を手掛けるTOYAMAX(富山県高岡市)の代表取締役で工学博士の橋田洋氏(66)と友人であるエーディーシステム(鹿児島県薩摩川内市)代表取締役の大迫芳朝氏(66)。
土砂崩れ警報装置は、土砂崩れを感知するセンサーと、受信機からなる。土砂崩れ発生時、山などの危険箇所の地面に突き立てたセンサーが即時に電波信号を送ると、受信機は警報音を鳴らすというもの。
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