転覆未遂
トルコ政府、クーデター後の取り締まり 6千人を拘束
トルコ政府は18日、軍の一部によるクーデター未遂をめぐって、6000人を拘束・取り調べしていることを明らかにした。ボズダ―法務大臣によると、なかには3人の将軍クラスと数百人の兵士がふくまれるという。
また、ボズダ―法相は、クーデターに関与した反政府勢力を一掃を徹底するために、裁判官と検察官の数百人に逮捕状を出し、3000人を解雇したと発表した。
首都アンカラや大都市イスタンブールで15日、軍の一部が戦車やヘリコプターを使用しクーデターを実行した。しかし、政権側に半日後に鎮圧され、未遂に終わった。この騒乱で市民や警察官、反乱勢力の兵士265人が死亡し、1440人が負傷した。
日曜日の18日、トルコの各都市で民衆が喜びの声をあげて、13年続くエルドアン政権の「民主主義が守られた」と、国旗を振ったり国家を歌ったりして行進する様子がみられた。クーデター未遂は、エルドアン大統領の人気を高めた格好だ。
ユルドゥルム首相は16日、国内に支持者を抱えるイスラム教宗教指導者ギュレン師を中心とする勢力が首謀したとするコメントを発表。米国に亡命中のギュレン師は、関与を否定している。
トルコ政府は2015年、ギュレン師の団体を、「国家転覆を企てている」としてテロ組織に指定していた。
(翻訳編集・佐渡道代)
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